ガビオンは倒れる?デメリット7つ・費用・DIY判断を石屋が解説
「ガビオンは倒れないのか」「錆びて後悔しないか」「自分で作っても大丈夫か」と迷っていませんか。ガビオンは石と金属を組み合わせた存在感のある外構ですが、設置後は重量物になり、条件によっては転倒・沈下・金網の変形が起こります。
結論からいうと、低く幅のある形を安定した場所へ部分使いするなら採用しやすく、細く高い形、軟らかい地盤、道路際や人が触れる場所では慎重な設計が必要です。
この記事では、昭和34年創業の石屋が、倒れる条件、デメリットと対策、向いている人・向いていない人、費用、石選び、DIYと業者依頼の判断基準を解説します。
この記事でわかること
- ガビオンが倒れる5つの原因と対策
- 錆・膨らみ・手入れ・見た目など7つのデメリット
- ガビオンが向いている人・やめた方がよい人
- 既製枠・石・基礎・施工を含めた費用の見方
- DIYと業者依頼、ホームセンター品を選ぶ判断基準

この記事を書いた人:宮川公一(3代目代表)
昭和34年創業。岐阜県揖斐川町で、祖父の代から続く石材店の3代目。ガビオン枠と詰める石の提案、全国配送、既製品・オーダーメイドの施工相談を行っています。
公開日:2022年6月28日 | 最終更新日:2026年7月23日

結論|ガビオンは設置条件が悪いと倒れる
石を詰めたガビオンは重いため、簡単には動かないように見えます。しかし、重量があることと、転倒しないことは別です。
次の条件が重なるほど、傾き・沈下・転倒の危険が高まります。
- 細く背が高い:底面が小さく、重心が高い
- 地面が軟らかい:雨や荷重で一部が沈む
- 水平が取れていない:石を詰めるほど傾きが大きくなる
- 基礎・固定が用途に合っていない:門柱や境界なのに装飾用と同じ設置をする
- 人・車・強風の影響を受ける:接触や外力が加わる
道路際、玄関、隣地境界、子どもの動線、ベンチ、細い門柱型は、DIY前提で決めないでください。製品仕様と現場条件に合わせ、基礎・固定・安全性を専門業者へ確認します。

ガビオンはやめた方がよい?向いている人・向いていない人
| 向いている人・場所 | やめた方がよい人・場所 |
|---|---|
| 石と金属の無骨な外観が好き | 柔らかい洋風・軽い印象を最優先したい |
| 一部分だけ外構のアクセントにしたい | 長い塀をすべて低予算で作りたい |
| 落ち葉・錆・変形を定期点検できる | 外構をほぼ手入れしたくない |
| 石を運べる搬入経路がある | 階段・狭い門・長い人力運搬が必要 |
| 水平で安定した設置面を用意できる | 軟弱地盤、斜面、土留め目的 |
| 将来の補修・撤去まで考えられる | 頻繁に配置換えや模様替えをしたい |
「ガビオンはやめとけ」と言われる理由の多くは、商品そのものより、設置後の重量・基礎・手入れ・撤去まで考えずに導入したことにあります。
ガビオンのデメリット7つと対策
1.倒れる・傾く可能性がある
細く高い形は、低く幅のある形より重心が高くなります。地面の一部が沈むと、重量がある分だけ修正が難しくなります。
対策:設置前に地盤・水平・完成重量を確認し、用途に合う基礎と固定を選びます。装飾用製品を擁壁・土留めへ流用しません。
2.枠と石だけでは総額が分からない
ガビオンは枠だけで完成しません。石、配送、荷下ろし、小運搬、下地、基礎、固定、石詰めが必要です。
対策:商品価格ではなく、設置完了までの作業を同じ条件で見積もります。
3.金網が錆びる場合がある
亜鉛メッキなどの表面処理があっても、組み立て時の傷、切断面、結束部、塩分、常に湿った環境などによって腐食する場合があります。
対策:ワイヤー素材、表面処理、切断面の処理、異種金属との接触、補修方法を購入前に確認します。
4.金網が膨らみ、形が崩れる
石を上から一気に投入したり、中央部へ小石が集中したりすると、金網が外へ張り出すことがあります。
対策:補強材の有無を確認し、見える面の石を手で配置しながら、偏らないよう段階的に詰めます。

5.石が抜け落ちることがある
不規則な割栗石は、表示寸法が網目より大きくても、細い向きから抜ける場合があります。割れやすい石は施工後に小さくなることもあります。
対策:石の最小方向が網目を通らず、屋外で著しく崩れにくい石を選びます。
6.落ち葉・雑草・汚れの手入れが必要
石の隙間へ落ち葉・土・種が入り、雑草やコケが発生することがあります。トゲのある植物と組み合わせると掃除しにくくなります。
対策:落葉樹の真下を避け、掃除できる余白を残します。土や落ち葉をためず、金網を傷めない方法で清掃します。

7.外壁と合わないとダサく見える
大き過ぎる枠、複数色を詰め込んだ石、周囲に余白がない配置は、資材置場のように見えることがあります。
対策:外壁・門柱・サッシから基調色を一つ拾い、ガビオンは部分使いにします。黒・グレー・茶など石の色数も絞ります。
ガビオンのメリットは4つ
- 石と金属の立体感:塀や植栽の中で強いアクセントになる
- 石で印象を変えられる:黒系、グレー系、茶系など外壁へ合わせやすい
- 部分使いしやすい:門柱脇、花壇、ベンチ脚など必要な場所へ絞れる
- 既製品とオーダーを選べる:予算と寸法に合わせて選択できる
ただし、石積みの技術が一切不要という意味ではありません。カゴが外形を保つ一方で、基礎、補強、石の配置、安全確認が必要です。

ガビオンの費用|枠+石だけで計算しない
2026年7月18日時点の当店掲載例は次のとおりです。価格は変更されるため、購入時に商品ページで確認してください。
| 項目 | 当店掲載例 | 別途確認する費用 |
|---|---|---|
| 既製枠「ガビオーネ」 | 900×450×300mm:21,780円から | 送料、荷下ろし、基礎、固定 |
| 岐阜石割栗石 | 50~200mm・20kg:3,190円から | 必要袋数、送料、小運搬 |
| 設置総額 | 枠+石で数万円から | 地盤、施工場所、作業人数で変動 |
見積もりでは、次を分けて確認してください。
- 枠の寸法・ワイヤー径・表面処理
- 石の種類・必要量・選別
- 配送車両と荷下ろし方法
- 道路から設置場所までの小運搬
- 掘削・砕石・コンクリートなどの基礎
- 転倒防止・固定・補強
- 組み立てと石詰め
- 将来の石出し・枠解体・基礎撤去
ガビオンに詰める石の選び方

網目より十分に大きい
商品ページの網目寸法を確認し、石の最も細い向きにも余裕を持たせます。「平均サイズが網目より大きい」だけでは不十分です。
割れ・剥がれが少ない
手で触ると層が剥がれる石、凍結や吸水で崩れやすい石、粉が多い石は屋外ガビオンへ向かない場合があります。
外壁と色を合わせる
- 黒・青黒:白い外壁、モダン住宅、ドライガーデン
- グレー:外壁色を選びにくく、金網ともなじみやすい
- 茶・サビ色:木調、レンガ、ナチュラルな植栽
- 白・明色:明るく見えるが、土・コケ・錆色が目立ちやすい
DIYと業者依頼の判断表
「組み立てはできるが、石の調達と運搬が難しい」という方には、資材部分だけプロへ相談する半DIYという進め方もあります。
| DIYを検討しやすい | 業者へ依頼した方がよい |
|---|---|
| 低く幅のある小型既製品 | 細く背の高い門柱・壁 |
| 装飾用で、人や車が近づかない | 玄関、道路、境界、子どもの動線 |
| 水平で締まった既存面 | 土、盛土、斜面、沈下地盤 |
| 石を安全に小分け運搬できる | 大量の石、階段、狭い搬入路 |
| 製品指定の組み立てで完成する | 基礎、アンカー、溶接、加工が必要 |
DIYできるかどうかは、工具を使わず組み立てられるかだけでは決まりません。完成後の重量、地盤、石の運搬、金網の端によるけが、周囲の安全まで確認してください。
ホームセンター品と専門店の商品を比較する7項目
ホームセンターだから低品質、専門店だから必ず高品質とは限りません。次の仕様を同じ条件で比較してください。
- ワイヤーの素材と径
- 亜鉛メッキ・合金メッキ・塗装などの表面処理
- 網目寸法と石の最小サイズ
- 補強材・間隔保持材の有無
- 結束方法と切断面の処理
- 設置可能な高さ・用途・基礎条件
- 補修部品、石の必要量、施工相談の有無
ガビオンの施工実例
既製品を低く使ったロックガーデン風
低いガビオンを一部分だけ設置し、周囲にも同系色の石と植栽を配置すると、枠だけが浮きにくくなります。費用と重量を抑えながら、外構のアクセントを作りやすい方法です。
門柱・境界として使うオーダーガビオン
門柱や境界では、デザイン自由度だけでなく、基礎、固定、郵便受け・表札・照明などの取り付け、配線、道路との距離を確認します。既製品より設計項目が増えるため、施工業者との調整が必要です。
ガビオンに関するよくある質問
Q. ガビオンは倒れますか?
A. 設置条件によっては倒れる可能性があります。細く背が高い形、軟らかい地盤、基礎や固定が不足している状態、人や車が接触する場所は危険性が高まります。門柱・境界・ベンチなど安全性が必要な用途は、製品仕様と現場条件を専門業者へ確認してください。
Q. ガビオンはやめた方がよいですか?
A. 頻繁に模様替えしたい方、錆や落ち葉をほぼ手入れしたくない方、搬入経路が狭い方、軟弱地盤や斜面へ置きたい方には向きにくいです。低く安定した形をアクセントとして使い、補修と撤去まで考えられる方には選択肢になります。
Q. ガビオンはダサく見えることがありますか?
A. 住宅と石の色が合わない、枠が大き過ぎる、複数の石色を詰め込み過ぎる、周囲の植栽や余白がない場合は資材置場のように見えることがあります。外壁から基調色を一つ拾い、部分使いにするとまとめやすくなります。
Q. ガビオンの費用はいくらですか?
A. 2026年7月18日時点の当店掲載例では、900×450×300mmの既製枠が21,780円から、岐阜石割栗石50~200mmが3,190円/20kgからです。実際の総額には必要な石の量、送料、荷下ろし、小運搬、基礎、固定、施工、将来の撤去費が加わります。
Q. ホームセンターのガビオンと専門店の商品は何が違いますか?
A. 販売店の種類だけでは品質を判断できません。ワイヤー素材・径、表面処理、網目寸法、補強材、結束方法、耐荷重や設置条件、補修部品の有無を比較してください。詰める石のサイズと必要量まで相談できるかも重要です。
Q. ガビオンにはどんな石を詰めればよいですか?
A. 石の最も細い向きでも網目から抜けにくく、著しく割れやすくない屋外用石材を選びます。黒系はモダン、グレー系は外壁へ合わせやすく、明色は汚れや錆色が目立ちやすい傾向があります。色だけでなく重量と必要量も確認してください。
Q. ガビオンはDIYできますか?
A. 低く幅のある小型既製品を、水平で安定した場所へ装飾用として置く場合はDIYを検討できます。背の高い門柱、境界、道路際、ベンチ、土留め、大量の石を運ぶ現場は業者へ相談してください。
まとめ|ガビオンは、買う前に倒れる条件と総額を確認する
ガビオンは、石と金属の立体感を生かせる外構アイテムです。しかし、設置後は重量物になり、条件によっては転倒・沈下・錆・膨らみ・石の脱落が起こります。
低く幅のある形を安定した場所へ部分使いし、石の必要量、搬入、基礎、補修、撤去まで確認できる方には向いています。細く高い門柱、道路際、境界、土留め、人が触れる場所は、DIYだけで判断せず業者へ相談してください。
ガビオンを置く場所・枠・石・必要量をまとめて相談したい方へ
設置予定場所、外壁、道路から庭までの搬入経路、希望寸法、用途が分かる写真をLINEでお送りください。




最近のコメント