灯籠の置き方で庭が変わる?庭作りでの置き方を解説
灯籠は、風流な雰囲気の庭にするのに効果的なアイテムです。
庭作りにこだわりを持っていらっしゃる方は、一度は取り入れてみたいと思うのではないしょうか。
しかし、普段から使う照明ではないため、分からないことも多いはず。
「正しい置き方がわからない」
「せっかく歴史ある道具なのだから、間違った置き方はしたくない」
そんな風に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回は灯籠を正しく置くためのポイントをご紹介します。
□火袋の向き
自分で灯籠を設置する場合、火袋の穴と方角について知っておくといいかもしれません。
多くの場合、灯籠には丸い穴と三日月型の穴が空いています。
丸い穴を太陽の登ってくる東に向けて、反対に空いている三日月型の穴を西に向けて設置するというしきたりがあります。
灯籠は本来明かりを採るためのものなので、明かりが必要な方向に向けておけば良いという説もありますが、今でもこの慣習に従って設置する業者もあるので、一度確認して見てはいかがでしょうか。
□山灯籠の火袋
設置の際に起こりやすい間違いとして、火袋の上下があります。
明かり採りの穴はシンプルな形をしているので、他に装飾の彫り込みがないと上下に気がつかないケースが起こりがちです。
火袋には底があり、上面には穴が空いています。
底はろうそくを立てるために必要なため、上下を逆にするとそこに穴が空いている状況になってしまいます。
実際に火を灯す予定がなくても、本来の上下でバランスが計算されているので安定の点からも見た目の点からも正しく設置することが大事でしょう。
山灯籠は自然の岩石を用いる灯籠ですが、火袋は制作されたものを用いることが多いので、上下のことを忘れがちです。
また、特に火袋の高さがない雪見灯籠では間違いが頻繁に見られます。
雪見灯籠の設置を検討している方は十分に注意してください。
□受けの上下
善導寺型灯籠などの種類にある「受け」という部分の上下も間違いが起こりやすくなっています。
「受け」は火袋と柱の間にある平たい部品のことです。
上面は平らで、下面には丸い突起がいくつかついています。
丸い突起の装飾がより良く見えるように置くと、上下が逆になってしまうため、知らないと誤って設置してしまいがちです。
善導寺型の灯籠なら、側面のハート形が逆向きになっていないかどうかで簡単に判断できます。
火袋や柱との接地面積が計算されているので、上下を逆にすると安定感が失われてしまいます。
見た目のバランスの観点からも、正しく設置するのをおすすめします。
□まとめ
灯籠の正しい設置をするために知っておくべきポイントを解説しました。
せっかく雰囲気のある灯籠を活用するなら、自信を持って人に見せられるようにしたいですよね。
ぜひ今回の記事を参考に、歴史ある風情の演出のために灯籠を設置してはいかがでしょうか。
最近のコメント