ロックガーデンで石の積み方と選び方に迷ったら？

ロックガーデンとは、その自然な美しさと個性的な雰囲気で多くのDIY愛好家やガーデニング初心者を魅了します。

土の温度を安定させたり、多様な植物を育てたりでき、小スペースにも適応するこの庭の形式は、自宅の庭を独自のセンスで飾るのに最適です。
この記事では、ロックガーデンの基本知識・石の選び方・配置のコツをわかりやすく提供し、お客様がご自宅で楽しくガーデニングを実践できるポイントをご紹介します。

ぜひ最後まで一読くださいね。

岐阜石300-400mmロックガーデン

□ロックガーデンの基本とメリット

ロックガーデンは、自然の美しさと個性を庭に取り入れるための独特のアプローチです。
ここでは、ロックガーデンの基本的な概念と、それがもたらすメリットについて解説します。

1:ロックガーデンの基本概念

ロックガーデンは、大きな岩石や砂利、小石を使って自然な山岳地帯や乾燥地の景観を模倣した庭園です。
高山植物・多肉植物・耐乾性のある草花などが一般的に使用されます。
ロックガーデンのデザインは多様で、アメリカのドライガーデン風から、日本庭園風・モダンスタイルまで、さまざまなテーマを反映させられるのが特徴的です。

自然の中のロックガーデン

2:土の温度の安定化

ロックガーデンの最大の利点の1つは、大きな岩石が土の温度を安定させる機能を果たすことです。
昼間、岩石は太陽の熱を吸収し、夜間にその熱をゆっくりと放出します。
これにより、日中の過熱や夜間の冷え込みを和らげ、植物の成長に適した温度を維持する働きがあるのです。
特に寒暖の差が激しい地域において、この特性は植物の生存に大きな影響を与えます。

気温

3:多様な植物の栽培

ロックガーデンは、日陰を作る大きな岩石や日当たりの良い場所が自然に形成されるため、さまざまな種類の植物を育てられます。
高山植物から多肉植物まで、一般的な庭では育てにくい種類の植物も、ロックガーデンなら栽培可能です。

植物と石

4:スペースの柔軟性

ロックガーデンは、広大なスペースがなくても作れるガーデンスタイルの代表例です。
狭いエリアでも、石や植物を工夫して配置することで、コンパクトながらも魅力的なロックガーデンを作れます。
限られたスペースでガーデニングを行いたいと考えられている方におすすめです。

店舗前を、ロックガーデン にしたいということで、南国風に仕上がっています。

5:美的価値の向上

ロックガーデンは、視覚的に非常に魅力的です。
自然の荒々しさと繊細な植物の美しさが組み合わさり、庭に独特の美的価値を加えます。
また、季節の変化によって異なる表情を見せるため、1年を通して楽しめるのもロックガーデンならではのメリットです。

マーブルブラウンロックのロックガーデン

6:エコフレンドリーな選択

ロックガーデンは、少ない水やメンテナンスで済むため、環境に優しい選択肢です。
乾燥に強い植物を選べば、水の使用量を減らせますし、石は自然素材であるため、環境への影響も少ないです。

エコフレンドリー

□ロックガーデンに合うおすすめの石の種類

ロックガーデンの魅力を最大限に引き出すためには、選ぶ石の種類が非常に重要です。
石1つ1つがガーデンの表情を決める要素となるため、石選びはデザインの中核をなします。
ここでは、特におすすめの石の種類を、その特性やガーデンへの効果とともにご紹介します。

1:白系の石の多様性と美学

白系の石は、その清潔感と明るい外観で、あらゆるスタイルのロックガーデンにマッチします。
例えば、「ホワイトロック」は大理石の1種で、断面に見られる結晶が太陽の光に反射してきらめく美しい石です。
この石は洋風のガーデンに特によく合い、葉や花の色を引き立てます。

一方、「白砕石」は、自然なグレーの色合いで、洋風・和風どちらの庭にもフィットし、柔らかい印象を与えてくれます。
さらに、リゾート風のガーデンをイメージされている方は、「琉球石灰岩」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

琉球ロック（100-250mm）＜価格,サイズ,色＞｜庭ガーデニングの粋でおしゃれな石の専門店・揖斐川庭石センター

沖縄県で採取される、サンゴや貝殻などが堆積してできた多孔質の石です。 沖縄では、古くから石畳みや石積みとして使われていて、沖縄の景観としてイメージされる方が多いと思います。 リゾート感を出すのにはもってこいの素材です。 水垢などで表面が黒ずむとがありますが、高圧洗浄機で洗えば落ちます。

ピュアホワイトロック（100-200mm）｜庭ガーデニングの粋でおしゃれな石の専門店・揖斐川庭石センター

白さが際立つ石です。純白に近い色合いです。石の一部赤錆色がついています。

2:黒系の石の深みと格調

黒系の石は、その深みのある色合いで、ガーデンに落ち着いた雰囲気と高級感をもたらします。
「浅間山溶岩石」は、ゴツゴツした独特の形状と気泡を持った岩肌が特徴で、和風の庭園やモダンなデザインに適しています。
保水性にも優れており、植物との相性も良いです。

また、「ブラックロック」は、水に濡れると美しく輝く黒い砕石で、雨の日でも庭を楽しめます。
さらに、「浅間石」は、その荒々しい質感で、野性味あふれるロックガーデンを創出するのにピッタリです。

浅間石（100-200mm）＜価格,サイズ,色＞｜庭ガーデニングの粋でおしゃれな石の専門店・揖斐川庭石センター

浅間山付近で採れる、火山岩の石です。色は、濃い黒(写真では、砂ホコリがついているところもあります)で、形状も、特に大きい方は、水彫れのような凹みが多く見られ、見ていても面白いです。そして、最大の特徴は、とにかく「軽い」。 …

ブラックロック 100-200mm｜庭ガーデニングの粋でおしゃれな石の専門店(ECサイト)・揖斐川庭石センター

国内で黒色の石がほとんどない中で産出される、硬い石です。表面にはガタガタした凸凹があり、ワイルドな感じが漂います。なので、特にモダンでシャープな外観の建物によく合うのが特徴です。 また、所々にサビで茶色く変色した部分が存在するのも、独特で魅力的な要素となっています。

3:カラフルな石の個性と表現

白や黒以外にも、ベージュロックや青砕石など、カラフルな石がロックガーデンに新たな表現を加えます。
温かみのある色合いである「ベージュロック」は、ドライガーデンや南国風のテーマに適していますし、水に濡れると色が変化する「青石」は異なる表情を見せる魅力があります。

伊予青石 ごろた石 150-250mm＜価格,サイズ,色＞｜庭ガーデニングの粋でおしゃれな石の専門店・揖斐川庭石センター

川で採れた、自然の丸みのある石です。鮮やかな緑が引き立ちますね。このサイズは、集めるのに大変手間がかかるので、とても希少品です。

数量限定！スカイグリーンロック100-200mm100-200mm＜価格,サイズ,色＞｜庭ガーデニングの粋でおしゃれな石の専門店・揖斐川庭石センター

青緑色の大理石を砕いた割栗石です。建築や造園・外構工事では、そんなにお目にかからない青系の色の石です。装飾的なお庭や外構周りのデザインとして使われると、相性が良さそうです。数量が限られていますので、なくなり次第、販売終了です。

□ロックガーデンの石の積み方

ロックガーデンの魅力を最大限に引き出すためには、石の積み方と配置が重要です。
適切な配置は、ガーデンに自然な美しさとバランスをもたらします。

＊石の適切な配置

石を配置する際には、全体のバランスを考えることが重要です。
特に、草丈のある植物の間に石を置く場合、石が植物に隠れないように十分な間隔を保つことが必要とされます。
また、家の壁や門柱など背後にある場合は、高低差を活かして石や植物を配置し、奥行きのある景観を作り出します。

岐阜石のロックガーデン

＊石の大きさと形

ロックガーデンでは、同じサイズの石を使うよりも、さまざまなサイズの石を混ぜることで、より自然な雰囲気を作り出せます。
石の表面がゴツゴツしていて、形が不揃いなものを選ぶと、自然に近い感じの見た目が完成します。
また、より自然な配置を求める方は、石の2/3ほどを土に埋めると見た目が綺麗に見えます。

diyでロックガーデン

＊石と植物のバランス

石と植物のバランスも重要です。
石の周りに植物を配置することで、石の特徴を引き立てると同時に、ガーデンに生命感を加えます。
特に、石の大きさや色に合わせて植物を選ぶことで、統一感のある美しいロックガーデンを作り上げられます。

マーブルブラウンロックのロックガーデン

□ロックガーデンを美しく見せるレイアウトのポイント

ロックガーデンのレイアウトを成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
ここでは、そのコツを4つ紹介します。

1:直感的な石の積み方

ロックガーデン作りでは、あまり計算しすぎず、直感に従って石を配置することが重要です。
石を積み上げる際には、あえて計画を立てず自然な流れで行うことで、人工的な感じが減り、自然体の美しさを演出できます。

 

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2:石のサイズのメリハリ

石のサイズにメリハリをつけることは、ロックガーデンに自然な動きを与えます。
小さい石と大きい石を混ぜ合わせることで、ランダムで自然な配置が生まれ、ガーデン全体にリズム感をもたらします。

岐阜石のロックガーデン/ドライガーデン

3:空間の活用

ロックガーデンでは、石や植物だけでなく、空間も重要な要素です。
あえて何も置かない空間を作ることで、石や植物の配置が引き立ち、自然な雰囲気が生まれます。

ヤシを中心としたドライガーデン

4:適した植物の選択

ロックガーデンには、水はけが良く乾燥に強い植物が適しています。
高山植物・ハーブ類・多肉植物など、さまざまな種類の植物を使用することで、ガーデンに多様性と豊かな表情をもたらします。

ドライガーデン・ロックガーデン

□まとめ

この記事では、ロックガーデンの基本とメリット・おすすめの石の種類・石の積み方、そして美しいレイアウトのポイントをご紹介しました。

ロックガーデンは、自然の美しさを生かしつつも、個性的なセンスを反映させられるガーデニングスタイルの1つです。
土の温度を安定させる機能から、多様な植物を育てられる点、そして小スペースでも実現可能な柔軟性があります。

この記事が、お客様のガーデニングへの新たなインスピレーションとなれば幸いです。