防草シートのデメリット7つ|砂利との併用・選び方・貼り方
防草シートの最大のデメリットは、敷くだけでは雑草対策が完成しないことです。シートの性能が高くても、既存雑草、継ぎ目、端部、配管周り、ピン穴、上にたまった土を放置すると雑草が出ます。
また、安い・厚い・不織布という一つの条件だけでは選べません。砂利の下へ使うのか、露出させるのか、スギナやチガヤのような強い雑草があるのか、人や車が通るのかで必要な性能は変わります。
この記事では、防草シートのデメリット7つ、失敗しやすい原因、砂利と併用する理由、織布・不織布の選び方、費用、DIYでの貼り方を解説します。
この記事でわかること
- 防草シートのデメリットと失敗原因
- 織布・不織布を用途から選ぶ方法
- 防草シートと砂利を併用する理由
- 継ぎ目・端部・ピン穴から雑草を出にくくする方法
- 切り売り・ロール商品の費用計算
- 除草から砂利敷きまでのDIY手順

この記事を書いた人:宮川公一(ひろくん)
株式会社揖斐川庭石センター 3代目代表
昭和34年創業。庭石・割栗石・砂利と防草シートの販売に携わり、必要量、配送、下地、シートの継ぎ目、石を敷いた後の管理まで含めて庭づくりを提案しています。
公開日:2023年4月18日 | 最終更新日:2026年7月24日

結論|防草シートが向く場所・向かない場所
| 判断 | 場所・条件 | 理由 |
|---|---|---|
| 向いている | 犬走り、庭の余白、室外機周り | 植栽を増やさない土の面を広く遮光できる |
| 向いている | 砂利・割栗石・人工芝の下 | 上の仕上げ材と組み合わせて土の露出を減らせる |
| 慎重に使う | 樹木・多年草を増やす植栽部 | 植穴が増えるほど端部が増え、将来の植替えも難しくなる |
| 慎重に使う | 雨後に水が残る低い土地 | シートだけでは地面の排水や勾配を改善できない |
| 別設計が必要 | 車が乗る場所 | シートだけで荷重を支えられず、路盤・砂利固定が必要 |
| 別方法も検討 | 将来頻繁に掘る配管・設備周り | 補修箇所と継ぎ目が増えやすい |
防草シートのデメリット7つ
1.シートを敷くだけでは雑草を止められない
防草シートは光を遮り、雑草の生育を抑える材料です。しかし、施工前の雑草と太い根を残す、地面の凹凸を放置する、端部を空けると、シートが浮いたり隙間から雑草が出たりします。
2.継ぎ目・端部・ピン穴が弱点になる
シート本体より、壁際、縁石、室外機、配管、雨水桝、植穴などの処理が結果を左右します。ピンを打った穴や補修していない切り傷も、雑草の出口になります。
3.強い地下茎が残ると突き抜ける場合がある

スギナ、チガヤ、ヨシなど、地下茎で広がる雑草が残っている場所では、用途に対してシートの貫通抵抗が不足すると突き抜ける場合があります。「厚そうに見える」だけで選ばず、製品の対象用途を確認してください。
4.防草シートだけでは排水を改善できない

透水性のあるシートは水を通しますが、土の排水性や地面の勾配まで直すものではありません。雨水が建物側へ流れる、低い場所へ集まる、粘土質で水が抜けない場合は、施工前に整地と排水を計画します。
5.露出させると紫外線や歩行で傷みやすい製品がある

すべての防草シートが露出施工に適しているわけではありません。砂利下用をむき出しにすると、紫外線、風、歩行、道具の接触で傷みやすくなります。商品説明の「露出用」「砂利下用」を確認してください。
6.砂利・落ち葉・土の掃除は必要
砂利を敷いても管理不要にはなりません。落ち葉や細かい土が砂利の上へたまると、その土で雑草が発芽します。端部、植穴、雨どいの下を定期的に清掃します。
7.植替え・配管工事・撤去時に手間がかかる
後から植物を増やす、配管を掘る、庭の用途を変える場合、シートを切って補修する必要があります。植栽計画が決まっていない庭全体へ先に敷くと、切り欠きが増えて防草性能が落ちやすくなります。
防草シートを選ぶ5つの基準

| 基準 | 確認する内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 貫通抵抗 | 強い雑草の芽や地下茎に耐えられるか | 対象雑草と製品用途を確認 |
| 遮光性 | 雑草へ届く光を減らせるか | 色だけで性能を判断しない |
| 透水性 | 雨水を通せる構造か | 下の土の排水とは別問題 |
| 耐候・耐久性 | 露出用か、砂利下用か | 耐用年数は製品・施工条件で異なる |
| 施工性 | 切断、曲面、障害物周りを処理できるか | 軽さだけでなく破れにくさも見る |
織布と不織布は、名称だけで優劣を決めない
| 種類 | 一般的な特徴 | 購入時に確認すること |
|---|---|---|
| 織布 | 繊維を織った構造。製品により軽く扱いやすい | 織り目、貫通抵抗、ほつれ、砂利下・露出の適否 |
| 不織布 | 繊維を絡ませた構造。曲面や切り欠きへなじむ製品がある | 目付、厚み、貫通抵抗、透水性、耐候性 |
「織布は短寿命、不織布は必ず長寿命」と一律には言えません。同じ種類でも製品仕様と用途が違います。強い雑草、砂利下、露出、法面、歩行など、現場条件に合う製品を選びます。
防草シートと砂利を併用する4つの理由
- シートを紫外線から保護する
- 風によるばたつきや軽い接触を減らす
- 黒やグレーのシートを隠して庭を仕上げる
- シートの上へ直接土がたまるのを減らす

施工要領で砂利厚の目安を示している製品もありますが、すべての石を同じ厚みにするわけではありません。細かい化粧砂利、大粒の割栗石、歩行部、車両部では必要量と下地が異なります。
防草シートの上に敷く砂利について、種類、必要量、配送条件を相談したい方は、資材はプロへ相談して施工は自分で行う半DIYをご覧ください。
防草シートの費用|本体だけでなく副資材・砂利まで計算
2026年7月24日時点で、当店のスミリンセパレートシートは、1㎡単位の切り売り440円、1m×50m巻14,850円で掲載しています。価格・在庫は変わるため、購入時に商品ページで確認してください。
| 購入方法 | 掲載価格 | 向いている使い方 | 別途必要なもの |
|---|---|---|---|
| 1㎡単位の切り売り | 440円/㎡ | 小面積、試験施工、必要量が少ない庭 | 送料、ピン、テープ、端部処理、砂利、整地、残土処分 |
| 1m×50m巻 | 14,850円/巻 | 広い面積、複数箇所、余りを補修用に保管 |
ロール価格を50㎡で単純に割ると297円/㎡ですが、余り、重ね代、切り欠き、送料を含まない計算です。施工面積と購入面積は一致しないため、10%程度を機械的に足すのではなく、敷き方を図にして必要な幅・長さを計算します。
防草シートの貼り方|DIYの8手順
手順1|用途と仕上げ材を決める
砂利、人工芝、割栗石、露出施工のどれにするか先に決めます。仕上げ材により、シート、固定方法、完成高さ、見切りが変わります。
手順2|施工範囲を測り、割り付け図を作る
縦横の面積だけでなく、シートの幅、継ぎ目、建物・縁石・桝・配管・植栽を図へ書き込みます。細切れを増やさず、継ぎ目が少ない方向へ敷きます。
手順3|雑草・根・石・ごみを除去する
防草シートの施工に除草剤が必須なわけではありません。手取り、草刈り、用途に合う除草剤などから、植栽と周辺環境に合う方法を選びます。薬剤を使う場合は、製品ラベルの対象雑草・使用場所・量を守ります。
手順4|地面を整え、雨水の流れを確認する

へこみを土で埋めるだけでなく、雨後の水の出口を確認します。柔らかい土や大きな凹凸が残ると、砂利を敷いた後に沈みやすくなります。
手順5|シートを仮置きし、端部と障害物を処理する

壁・縁石側は製品の施工要領に従って立ち上げや接着を行います。桝・柱・配管は大きな穴を開けず、必要最小限の切り欠きにしてテープや補修片でふさぎます。
手順6|シート同士を重ねて接合する

強い雑草がある場所、斜面、風を受ける場所では、重ねを増やしたり、専用ボンド・テープを併用したりする場合があります。重ねるだけで接合を省略しないでください。
手順7|ピン・ワッシャー・テープで固定する

ピン間隔は一律ではありません。製品、土の硬さ、風、砂利下か露出かで変わります。庭には給排水管、電線、灌水設備が埋設されることがあるため、位置が分からない場所へ長いピンを打たないでください。
手順8|砂利を敷き、雨後に再点検する
シートを引きずって傷つけないよう、手前から少しずつ砂利を広げます。施工後は雨の後に、水たまり、砂利の流出、シート露出、端部のめくれを確認します。
防草シートで失敗する8つの施工
| 失敗 | 起きる問題 | 改善方法 |
|---|---|---|
| 草を倒しただけで敷く | シートの浮き、破損、凹凸 | 根・石・ごみを除去 |
| 値段と厚みだけで選ぶ | 用途や雑草に性能が合わない | 貫通抵抗・露出可否・透水性を確認 |
| 継ぎ目を突き合わせる | わずかなずれから雑草 | 施工要領どおりに重ねて接合 |
| 塀際・桝周りを空ける | 端部へ雑草が集中 | 立ち上げ・テープ・補修片を使用 |
| ピン穴を放置する | 穴から雑草、シート破断 | ワッシャー・パッチを併用 |
| 砂利下用を露出させる | 紫外線・風・歩行で劣化 | 露出用へ変更または仕上げ材で保護 |
| 砂利を薄く広げ過ぎる | シート露出、ずれ、歩きにくさ | 石種と用途ごとの必要量を確認 |
| 完成後に落ち葉を放置 | シート上に土ができて発芽 | 定期的に落ち葉・土を除去 |
DIYと業者依頼の境界
| DIYを検討しやすい | 業者へ相談した方がよい |
|---|---|
| 1~10㎡程度の平らな場所 | 広い面積・急斜面・複雑な形 |
| 雑草が少なく根の除去が容易 | スギナ・チガヤ・竹・笹などが広がる |
| 小袋の砂利を安全に運べる | 大量の砂利・残土・重機が必要 |
| 雨水の流れが明確 | 水たまり・軟弱地盤・勾配調整が必要 |
| 配管・電線の位置が分かる | 埋設物が不明、深いピンが必要 |
| 車が乗らない | 駐車場・車路・繰り返し荷重がある |
防草シートに関するよくある質問
Q. 防草シートの一番大きなデメリットは何ですか?
A. シートを敷くだけでは雑草対策が完成しないことです。既存雑草の除去、整地、継ぎ目、端部、障害物周り、ピン穴、上に敷く砂利まで正しく施工しないと、隙間や破損部分から雑草が出ます。
Q. 防草シートを敷いても雑草が生えるのはなぜですか?
A. 継ぎ目や端部の隙間、ピン穴、切り欠き、破損部分、シートの上にたまった土などが主な原因です。地下茎の強い雑草が残っている場合や、用途に対してシートの貫通抵抗が不足している場合もあります。
Q. 防草シートの上に砂利を敷く必要はありますか?
A. 砂利下用のシートでは、紫外線や歩行による損傷からシートを保護し、見た目を整えるため砂利との併用が基本です。露出施工に対応した製品もありますが、商品ごとの施工要領を確認してください。
Q. 織布と不織布はどちらがよいですか?
A. 素材名だけでは決められません。抑えたい雑草、露出か砂利下か、歩行、施工場所、貫通抵抗、遮光性、透水性、耐候性を商品単位で確認します。強い多年草がある場所では、一般に貫通抵抗の高い製品を選びます。
Q. 防草シートの重ね幅は何cm必要ですか?
A. 製品の施工要領を優先します。防草シートメーカーの施工例では10cm以上の重ねを求める製品がありますが、強い雑草、斜面、風、端部条件によって重ねや固定を増やす場合があります。
Q. 防草シートのピンは何cm間隔で打ちますか?
A. 製品、土の硬さ、外周、継ぎ目、風、上に砂利を敷くかで変わります。一律の間隔で決めず、メーカーの施工要領に従い、配管や電線がある場所へ長いピンを打たないでください。
Q. 防草シートの費用はいくらですか?
A. 商品、面積、ピン、テープ、砂利、送料、整地、残土処分で変わります。2026年7月24日時点の当店掲載例では、切り売りは1㎡440円、1m×50m巻は14,850円で、送料と副資材は別です。
Q. 防草シートはDIYできますか?
A. 小面積で、地面が平らで、強い地下茎や大量の残土がなく、重い砂利を安全に搬入できる場合はDIYを検討できます。広い面積、急斜面、車が乗る場所、排水調整、強害雑草、大量の砂利搬入がある場合は業者へ相談してください。
次に読む記事|庭の状態と仕上げ方から選ぶ
まとめ|シート本体より、端部・継ぎ目・砂利まで設計する
防草シートは、雑草へ届く光を減らす有効な材料ですが、敷くだけで雑草が完全になくなるものではありません。既存雑草、地面の排水、継ぎ目、端部、ピン穴、植穴、上にたまる土まで管理する必要があります。
選ぶときは、織布・不織布という名称だけでなく、抑えたい雑草、貫通抵抗、透水性、露出か砂利下か、歩行・車両条件を確認してください。DIYでは製品ごとの施工要領を優先し、配管や大量の砂利搬入がある場合は無理をしないことが大切です。
防草シート・砂利の必要量と組み合わせを相談したい方へ
施工場所の全景、縦横寸法、雑草の状態、道路から庭までの経路が分かる写真をLINEでお送りください。




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