庭リフォームの費用相場|予算別の施工例・DIYと業者の境界
「庭をきれいにしたいが、いくらかかるのか分からない」「30万円や100万円でどこまでできるのか」「自分でやる範囲と業者へ頼む範囲を決めたい」と迷っていませんか。
庭リフォームの費用は、庭の面積だけでは決まりません。同じ30㎡でも、土がむき出しの庭へ砂利を敷く場合と、大きな庭石・樹木・池を撤去して駐車場へ変える場合では、撤去・処分・重機・排水・下地の費用が大きく異なります。
この記事では、予算別に検討しやすい工事、当社掲載の施工例、費用を左右する条件、DIYできる範囲、見積書の確認方法を解説します。読み終えると、最初に何を調べ、何を業者へ伝えればよいか判断できます。
この記事でわかること
- 庭リフォーム費用を左右する8つの条件
- 10万・30万・50万・100万円以上で検討しやすい工事
- 40万・350万・550万円の当社掲載事例と費用差の理由
- DIYできる作業と業者へ任せる作業
- 庭石を残す・動かす・処分する判断基準
- 見積書で確認する費用項目と追加工事の条件

この記事を書いた人:宮川公一(揖斐川庭石センター3代目)
昭和34年創業。庭石・砂利の販売、庭石の移動・処分、庭解体、既存石を活用した庭リフォームの相談に対応しています。2級造園施工管理技士、2級造園技能士、移動式クレーン運転士などを保有。
公開日:2025年4月27日 | 最終更新日:2026年7月23日

結論|庭リフォームの費用は「撤去前の庭」で大きく変わる
庭リフォームで最初に確認するのは、完成後に敷く砂利やタイルの価格ではありません。現在の庭から何を撤去し、どこへ運び、どのような下地へ作り直すかです。
| 費用を左右する条件 | 費用が増えやすい状態 | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 1.施工面積 | 広い庭、複数箇所の工事 | 縦横寸法と施工しない範囲 |
| 2.撤去物 | 庭石、池、大木、ブロック、古い舗装 | 残す物・移動する物・処分する物 |
| 3.残土・廃材 | 土のすき取り量が多い | 搬出量と処分先 |
| 4.搬入経路 | 庭が建物裏、階段、狭い門 | 車両・重機が入れる幅と距離 |
| 5.地盤・排水 | 水たまり、軟弱地盤、建物側へ傾斜 | 路床、勾配、排水先 |
| 6.材料 | 天然石、大判タイル、構造物 | 本体価格、配送、施工方法 |
| 7.重機・人数 | 重量物、大量運搬、短い工期 | 重機代、回送、誘導、作業員 |
| 8.完成後の用途 | 駐車場、段差解消、土留め | 荷重、安全、基礎、耐久性 |
「庭が30㎡だから○万円」と面積だけで判断すると、残土、庭石、搬入、排水が見積もりから漏れます。見積もりを比較するときは、完成面積だけでなく、現在の庭の条件をそろえてください。
予算別|庭リフォームで検討しやすいこと
以下は予算を約束する価格表ではありません。撤去が少なく、搬入しやすい一般的な条件で、優先順位を決めるための目安です。現場条件・地域・材料・施工時期により変わります。
10万円未満|小さな範囲をDIY・部分補修
- 小面積の除草と整地
- 防草シートや砂利の材料購入
- 軽い敷石・植木鉢・装飾の配置
- 既存砂利の補充
- 植栽コーナーを一箇所に絞る
残土や古い砂利を処分する場合、材料費以外の負担が増えます。「材料を買う予算」と「庭を完成させる総額」を分けて考えてください。
10万~30万円前後|小面積の雑草対策・部分リフォーム
- 既存物の少ない小面積へ防草シートと砂利を施工
- 庭の一角を坪庭・植栽コーナーへ変更
- 小規模な敷石通路
- DIYと業者施工を分ける
- 庭石一部の低い位置への据え直し
予算30万円で庭全体をリフォームできるとは限りません。施工範囲を「雑草対策」「眺める場所」「通路」のどれかへ絞ると、完成度を上げやすくなります。
30万~50万円前後|小さな庭の施工・複数工程の部分工事
- 整地・砂利・景石・植栽を組み合わせた小さな庭
- 既存庭石を残した和モダン化
- 小面積の排水改善と地面仕上げ
- 業者による下地施工+仕上げの一部DIY
当社の別記事に掲載している和モダンな坪庭は、整地・砂利敷き・景石据付・植栽で約40万円、工期2日の例です。庭の広さ、既存物、搬入条件が違えば同額にはなりません。
50万~100万円前後|庭の一部を用途ごと作り直す
- 広めの雑草対策と通路の組み合わせ
- 人工芝・砂利・植栽など複数素材の施工
- 排水や下地を含めた部分改修
- 目隠し・小規模デッキなど設備の追加
- 庭石・樹木の移動や撤去を含む工事
100万円以上|庭全体・駐車場・構造物を含む工事
- 庭解体と全面的な作り替え
- 駐車場の増設・拡張
- カーポート、土間コンクリート
- 石積み、土留め、階段、排水
- 大型庭石・大木・池の撤去
大規模工事では「見える仕上げ」より、撤去・処分・基礎・排水・重機が費用の大きな部分を占めます。

当社掲載の施工例|40万円から550万円まで差が出る理由
同じ「庭リフォーム」でも、坪庭と庭解体を伴う外構工事では規模が異なります。以下は当社サイトに掲載している例です。価格と期間は掲載時の条件によるもので、現在の見積もりを保証するものではありません。
| 施工例 | 主な工事 | 掲載費用 | 掲載工期 |
|---|---|---|---|
| 和モダンな坪庭 | 整地、砂利敷き、景石据付、植栽 | 約40万円 | 2日 |
| モダンな石畳のアプローチ | 御影石石張り、水鉢、植栽、カーポート、土間コンクリート | 350万円 | 約3週間 |
| 趣のある和風の庭 | 庭解体、石積み、景石・飛石、築山、植栽 | 550万円 | 約4週間 |
費用差の主因は、庭の広さだけではありません。カーポート・コンクリート・石積みなどの構造物、既存庭の解体、重機、廃材、施工人数が増えるほど総額は上がります。

庭石は残す・動かす・処分するのどれがよいか
| 選択 | 向いている状態 | 確認すること |
|---|---|---|
| 残して再利用 | 形がよく、新しい動線を邪魔しない | 据え直し、周囲の高さ、安全性 |
| 庭の中で移動 | 石を使いたいが現在位置が悪い | 重量、重機、移動経路、据え付け |
| 別の場所へ移設 | 建替え・相続・実家整理で再利用先がある | 積込、運搬、荷下ろし、受入場所 |
| 処分 | 使い道がなく、駐車場・通路を妨げる | 重量、搬出、処分先、重機 |
すべて撤去した後で「一個だけ残せばよかった」と思っても戻せません。見積もり前に、残したい石へ印を付け、写真で共有してください。
DIYできる範囲・業者へ任せる範囲
| DIYを検討しやすい | 業者へ任せた方がよい |
|---|---|
| 小面積の除草 | 大量の残土・古い砂利の搬出 |
| 軽い砂利を小分けで敷く | 大きな庭石・大木・池の撤去 |
| 軽い敷石の仮置き | 排水不良・地盤沈下の修正 |
| 植木鉢・小さな花壇 | 車が乗る舗装・コンクリート |
| 仕上げの一部 | 擁壁・土留め・高い段差 |
| 作業量を自分で管理できる範囲 | 安全に持てない重量物 |
DIYの境界を面積だけで決めないでください。20㎡でも、庭石・根・粘土質の土・狭い搬入経路があれば重労働になります。反対に、広くても土が整い、軽い材料を仕上げるだけなら作業を分担できる場合があります。
庭リフォームの見積書で確認する10項目
- 撤去:庭石、樹木、芝、砂利、ブロック、池
- 処分:重量・体積・処分先・分別
- 残土:すき取り量、搬出、処分
- 重機:機種、回送、使用日数
- 小運搬:道路から施工場所までの距離
- 下地:整地、砕石、転圧、防草シート
- 排水:勾配、排水口、雨水桝、配管
- 材料:商品名、数量、施工厚、配送
- 諸経費:養生、交通、管理、清掃
- 追加条件:地中障害物、予定外の根・コンクリート、仕様変更
「庭工事一式」の金額だけでは、どこまで含まれているか判断できません。相見積もりでは、金額の安さではなく、工事範囲と追加条件が同じか確認します。
費用を抑える5つの方法
- 目的を一つに絞る:雑草、駐車場、眺め、通路の優先順位を決める
- 既存材料を使う:庭石・飛石・砂利を再利用できるか確認する
- 工程を分ける:下地は業者、軽い仕上げはDIYなど役割分担する
- 搬入前に片付ける:植木鉢・家具・小物を移動し、作業場所を確保する
- 将来工事を妨げない:今の工事を壊さず次の工事へつなげられる計画にする
材料の品質や下地を削って安くすると、沈み・水たまり・雑草・割れの補修費が増える場合があります。見えなくなる工程ほど、費用を削る理由を確認してください。
庭リフォームでよくある7つの失敗
| 失敗 | 起きる問題 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| デザインから決める | 排水・動線・予算が後回し | 使い方と困り事から決める |
| 庭石を全部処分する | 再利用できず、庭が平坦になる | 残す石を先に選ぶ |
| 残土を計算しない | 処分費と作業量が増える | 完成高さから掘削量を確認 |
| DIY範囲を広げ過ぎる | 完成しない、けが、排水不良 | 重量と下地で境界を決める |
| 平米単価だけで比較 | 撤去・運搬・重機が別料金 | 総額の内訳をそろえる |
| 将来の手入れを考えない | 落ち葉・補充・剪定が負担 | 作業通路と掃除方法を計画 |
| 工事後の用途が曖昧 | 使わない設備や空間が残る | 誰がいつ使うかを決める |

相談前に用意する写真と情報
- 庭全体を四方向から撮影した写真
- 道路・駐車場所から庭までの経路
- 門・通路・階段の幅
- 撤去したい庭石・樹木・池・構造物
- 残したい庭石・樹木・設備
- 雨の後に水がたまる場所
- 庭の縦横寸法
- 希望する予算上限
- 完成後の使い方
- 希望時期
「おしゃれにしたい」だけでは工事範囲を決めにくいため、「草むしりを減らしたい」「車を一台増やしたい」「相続した実家の庭を小さくしたい」のように、解決したい問題を伝えてください。

庭リフォームに関するよくある質問
Q. 庭リフォームの費用はいくらかかりますか?
A. 小さなDIYや部分補修なら数万円から検討できますが、庭全体の撤去、排水、舗装、庭石・樹木の移動、駐車場拡張を含むと数百万円になる場合があります。面積だけでなく、撤去量、残土、搬入経路、重機、下地、材料をそろえて比較してください。
Q. 予算30万円で庭リフォームはできますか?
A. 既存物の撤去が少なく、搬入しやすい小面積なら、防草シートと砂利、植栽コーナー、敷石の部分施工などを検討できます。庭全体、人工芝、コンクリート、ウッドデッキまで含めるのは難しい場合があるため、優先順位を一つか二つに絞ります。
Q. 庭リフォームはどこまでDIYできますか?
A. 小面積の除草、軽い砂利や敷石の施工、植木鉢・装飾の配置はDIYを検討できます。大量の残土、重い庭石、大木、排水不良、車が乗る舗装、擁壁・土留めは業者へ依頼してください。
Q. 庭石は処分せず再利用できますか?
A. 形・大きさ・状態と、新しい庭の動線が合えば再利用できます。景石を低く据え直す、飛石を通路へ使う、石組みを一部残す方法があります。移動費と処分費を比較し、残す石を先に決めることが重要です。
Q. 庭リフォームの見積もりは何社から取るべきですか?
A. 件数だけでなく、同じ工事範囲と条件で比較できることが重要です。撤去、処分、下地、材料、配送、小運搬、重機、排水、追加工事の条件が分かれている見積もりを比較してください。
Q. 庭リフォームには何日かかりますか?
A. 小規模な砂利・植栽施工は数日で終わる場合がありますが、庭解体、駐車場、カーポート、石積みなどを含むと数週間かかることがあります。天候、養生、材料納期、重機の搬入条件でも変わります。
Q. 工事前に用意するとよい写真や情報はありますか?
A. 庭全体、道路から庭までの搬入経路、撤去したい庭石・樹木、水たまり、建物との境界、残したいものを撮影します。庭の縦横寸法、希望予算、完成後の使い方も伝えると、初期判断がしやすくなります。
まとめ|費用を知るには、完成後より現在の庭を詳しく伝える
庭リフォームの費用は、面積だけでなく、撤去物、残土、搬入経路、地盤・排水、材料、重機、完成後の用途で変わります。
予算が限られる場合は、庭全体を中途半端に変えるより、「雑草対策」「通路」「眺める一角」など優先順位を絞ります。既存庭石を再利用し、下地は業者、軽い仕上げはDIYという分担も選択肢です。
見積もりでは、撤去・処分・下地・排水・材料・小運搬・追加条件を分けて確認してください。
庭石を残す・処分する判断から、庭解体後の使い方まで相談したい方へ
庭全体、庭石・樹木、道路から庭までの経路、水たまり、残したい物が分かる写真と、ご予算・完成後の使い方をLINEでお送りください。




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