庭石の置き方でおしゃれなお庭造り!失敗しない簡単なレイアウト
「庭石を置いてみたいけど、どう並べればおしゃれになるの?」
「なんとなく石を置いたら、なんだか不自然になってしまった…」
庭石は、置き方ひとつでお庭の印象がガラリと変わります。ところが「ただ大きな石を並べただけ」では、無機質で人工的に見えたり、庭が平らで奥行きのない印象になってしまうことも。
実は、庭石の配置には昔から受け継がれてきた「型(かた)」があります。この型を知っているかどうかで、仕上がりの美しさは大きく変わります。
この記事では、創業70余年・全国から石を集める石の専門店の三代目が、失敗しない庭石の置き方・配置のコツを、DIYでも実践できるようにわかりやすくご紹介します。読み終えるころには、あなたのお庭に合った石の並べ方の道筋が見えているはずです。
庭石のおしゃれな置き方とは?
庭石をおしゃれに見せる基本は、主役の石を決め、3個・5個などの奇数で、大小と高さに変化をつけて配置することです。一直線や等間隔を避け、石の「顔」をよく見える方向へ向け、色と石理の流れをそろえると、自然で奥行きのある庭になります。
| 確認するポイント | 基本 |
|---|---|
| 据え方 | 高さと動きを出す「山天」、落ち着きを出す「平天」 |
| 配置の型 | 主石1個と添え石2個で構成する「三尊石組」 |
| 個数 | 3個・5個などの奇数 |
| 変化 | 高さ・大きさ・形を少しずつ変える |
| 統一感 | 色を同系統にし、石理の向きをそろえる |
| 避けたい配置 | 一直線・等間隔・同じ高さ・同じ大きさ |
◆まずは「完成イメージ」を決めることから
庭石を置く前に、いちばん大切なのが「庭全体の完成イメージを先に決めておく」ことです。特に日本庭園のような石組みを考えている場合、全体像がないまま石を置き始めると、途中で必ず悩んでしまいます。
「和風にしたいのか、洋風・ロックガーデン風にしたいのか」「石を主役にするのか、植栽の脇役にするのか」——この方向性を先に決めておくだけで、石選びも配置もぐっとスムーズになります。
庭石は一つひとつ形も大きさも違います。だからこそ、それぞれの石の特徴を活かせる置き方を考えることが、おしゃれな庭への近道です。
◆庭石の基本の据え方|「山天」と「平天」
庭石の据え方には、代表的な2つの型があります。まずはこの2つを覚えておきましょう。
・山天(やまてん)
庭石の角(かど)を頂点にして立てるように配置する据え方です。石に高さと動きが生まれ、庭にリズムや立体感を与えたいときに向いています。主役となる大きな石によく使われます。
・平天(ひらてん)
庭石の平らな面を上に向けて、水平に据える方法です。落ち着いた印象になり、飛び石や踏み石など、実際に人が上を歩く用途にも適しています。
庭石は不規則な形をしているので、この山天・平天を基本にしながら、その石がいちばん美しく見える角度を探していきましょう。石には必ず「顔」=いちばんきれいに見える正面があります。いろいろな角度から眺めて、顔を手前に向けて据えるのがコツです。
>>据え方のバリエーションは庭石の並べ方、 置き方のコツは和風庭園の庭石の置き方のコツ5選もどうぞ。
◆おしゃれに見える配置の「型」|三尊石組
複数の石をおしゃれに組みたいなら、まず覚えたいのが「三尊石組(さんぞんいわぐみ)」です。
これは仏教美術に由来する伝統的な配置法で、いちばん大きく背の高い石(主石/しゅせき)を中心に据え、その左右に少し小さな石(添え石/そえいし)を配する三角形の構成です。バランスが取りやすく、初心者でも美しくまとまるので、迷ったらこの型から始めるのがおすすめです。
配置するときは、次の3つを意識してください。
- 石は奇数で組む(3個・5個…)と、庭全体のバランスが自然に整います。
- 高さを少しずつ変えると、庭に立体感と奥行きが生まれます。
- 大きさや形は不揃いに組む。同じサイズ・同じ形ばかりだと変化に乏しく、単調になってしまいます。
「石を適当に置いてもそれらしくはなる」のですが、こうした型を知っておくと、庭の格調が一段と高まります。
>>さらに詳しい石組みの手順は、日本庭園の基本的な石組みの方法・注意点、 実例は枯山水の作り方(三尊石組の実例)で解説しています。
◆やってしまいがちな失敗と、避けるコツ
せっかく良い石を選んでも、置き方を間違えると魅力が半減してしまいます。次の点に気をつけましょう。
・一直線に並べない
石を一直線に並べると無機質で人工的に見え、庭の趣が失われてしまいます。和風庭園の魅力は「自然に、できるだけ手を加えていないように見える」こと。少しずらして、自然な散らばりを意識しましょう。
・色は「同じ系統」でそろえる
形や大きさは不揃いがよい一方で、石の色は同系統でそろえるのが基本です。赤い石と青い石のように色がバラバラだと、調和がとれず統一感がなくなってしまいます。色をそろえることで、それぞれの石の個性的な形を活かしつつ、上品な印象にまとまります。
・「石理(せきり)」の向きをそろえる
石理とは、庭石の表面に見える模様や節(すじ)のこと。この向きがはっきりしている石は、複数置くときに石理の向きをそろえると自然な仕上がりになります。向きがバラバラだと、不自然な印象になってしまうので注意しましょう。
◆石と砂利を組み合わせて、さらにおしゃれに
庭石の配置が決まったら、足元に砂利を合わせると一気に洗練された印象になります。石という主役を、砂利が引き立ててくれるイメージです。
大理石のホワイトグレー砂利を敷くと、清潔感と高級感が出ます。オフィスやホテルのエントランス脇のような、きちんとした佇まいになります。
グレー・サビ・黒・白・茶の5色が合わさった五色砂利なら、やわらかくかわいらしい印象に。植栽よりも手入れが楽なのも砂利のうれしいところです。
>>飛び石については飛び石の置き方と種類、 洋風は洋風庭石の置き方とロックガーデン特集で詳しく紹介しています。
◆平たい石で「石の道」をつくる
洋風の庭では赤レンガの小道が人気ですが、石も同じように小道の材料として使えます。日本庭園の飛び石の要領で平たい石を配置すると、レンガとはひと味違う、洗練されたシャープな表情のお庭になります。
石の形と並べ方で、道の印象は大きく変わります。
- 飛び石×まる型:やわらかく、かわいい印象
- 飛び石×四角:シャープで引き締まった印象
- 飛び石×不揃いの四角:遊び心のある、こなれたおしゃれ
- 敷き詰め×四角:きちんとした統一感
◆庭石の置き方についてよくある質問(FAQ)
Q. 庭石をおしゃれに見せる置き方の基本は何ですか?
主役となる石を最初に決め、3個・5個などの奇数で、大小と高さに変化をつけて配置するのが基本です。一直線や等間隔を避け、石の色を同系統にそろえると自然でまとまりのある庭になります。
Q. 山天と平天の違いは何ですか?
山天は石の角を頂点にして立てるように据える方法で、高さや動きを出したいときに向いています。平天は平らな面を上に向けて水平に据える方法で、落ち着いた印象や飛び石・踏み石に適しています。
Q. 庭石は何個で組むとバランスがよいですか?
初心者は3個で組む三尊石組から始めるとバランスを取りやすくなります。中央または中心となる主石を決め、その左右に少し小さな添え石を置き、正三角形ではなく不等辺三角形を意識して配置します。
Q. 庭石の正面はどのように決めますか?
石を据える前にいろいろな方向から眺め、形・模様・苔・凹凸が最も美しく見える面を正面の「顔」として選びます。玄関や室内の窓など、普段よく見る方向へ顔を向けるのがコツです。
Q. 庭石の色や石理はそろえた方がよいですか?
形と大きさは不揃いにしながら、色は同じ系統にまとめると統一感が出ます。表面の模様や筋である石理がはっきりした石を複数使う場合は、その流れも同じ方向にそろえると自然に見えます。
Q. 大きな庭石もDIYで据えられますか?
手で安全に扱える小さな石ならDIYでも配置できますが、重量のある庭石は転倒・挟まれ・腰の負傷などの危険があります。無理に持ち上げたり吊り石の下へ入ったりせず、大きな石の移動と据え付けは専門業者へ相談してください。
>>ドライガーデンなど洋風の庭に石を取り入れる方法は、[ドライガーデンの作り方ガイド]でも紹介しています。
◆まとめ|型を知れば、庭石はもっと楽しい
庭石の置き方は、「山天・平天」の基本の据え方と、「三尊石組」の配置の型を知っておくだけで、仕上がりがぐっと本格的になります。ポイントをおさらいすると——
- 先に庭全体の完成イメージを決める
- 据え方は山天・平天、石の「顔」を手前に
- 配置は三尊石組を基本に、奇数・高さ違い・不揃いで
- 一直線を避け、色は同系統、石理の向きをそろえる
- 足元に砂利を合わせて引き立てる
石の種類や配置で、お庭の印象はがらりと変わります。ご自身のお庭の大きさと、理想の雰囲気に合わせて、石選びと配置を楽しんでいただければと思います。
「どの石が自分の庭に合うかわからない」「実物を見て選びたい」という方は、ぜひ弊社の展示場や通販サイトをご覧ください。DIYの方から庭師・工務店の方まで、石選びのご相談を承っています。
約8400m²ある石置場には、様々な色•大きさ•形の石を全国から集めて、展示しています。
DIYで庭作りされる素人のお客さん•庭師•工務店•外構屋•インテリア•店舗•花屋•設計事務所等のお客さんが、石を使ったおしゃれな庭を作られています。
#揖斐川庭石センター
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