砂利の上に人工芝は敷ける?石屋が教える「粒3cm」の境界線とDIY手順
先に結論からお伝えします
砂利の上から人工芝は敷けます。ただし、条件が2つあります。
1. 砂利の粒が直径3cm以下であること
500円玉(直径2.65cm)より大きい砂利は、地面が凸凹して人工芝が波打ちます。
2. その場所を、日頃歩かないこと
これが一番大事です。砂利は固定されていないので、上を歩くたびに足元で粒が動きます。見た目はきれいでも、歩いたり座ってくつろいだりすると違和感が出ます。
逆に言えば、「眺めるための場所」なら、砂利の上に敷いてまったく問題ありません。普段立ち入らない場所であれば、わざわざ砂利を撤去する必要はないのです。
ご自宅の雑草対策に頭を悩ませる方は多いでしょう。
雑草対策と検索にかければその手段はいくらでも出てきます。
しかし検索結果は膨大ですし、自分に向いているのはどの対策なのかはひとつひとつの雑草対策について調べ、検討し判断するしかありません。
また、雑草対策をこれと決めたとしても、結局自分やご自宅と相性が合わず撤去することになる場合もあります。
そう考えれば、設置のときの手間だけではなく撤去するときの手間も考えて雑草対策について調べたいところです。
□庭の雑草対策にはどんなものがある?
雑草対策をどうするかは、庭をお持ちの方は必ず一度は悩むものです。
長い間多くの人が悩んできた問題ですから、その分多くの対策方法が生み出されてきました。
その種類の全てを網羅することは難しいですが、メジャーなものは限られています。
その中から今回は砂利と人工芝を比較してみましょう。
*砂利で雑草対策
まずは砂利で雑草対策する場合です。
砂利といえば小さな石、程度に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、大きさや色などの違いで多くの種類があります。
和風の庭、洋風の庭、それぞれの庭に合う砂利は違います。
どの砂利が良いのかを探すのを手間と思うか楽しみと思うかは人によるでしょう。
一方、砂利にはメンテナンスの面でいくらか負担もあります。
砂利の一粒は小さく、その隙間に入った枯葉やごみなどを掻き出すのは難しいものです。
ほうきで掃いても取れない場合は手作業で取り除く必要が出てくるため、通常の掃き掃除より手間がかかってしまいます。
また、石は削れたり変色したりするもの。
砂利が敷き詰められた庭を綺麗に保つためには、砂利を追加したり入れ替えたりする必要があります。
*人工芝で雑草対策
続いて人工芝で雑草対策を行う場合です。
一年中緑色の庭を楽しめるのは人工芝ならではの魅力です。
雑草対策において、景観の鮮やかさであれば人工芝は頭ひとつ抜けています。
また、人工芝の柔らかい合成樹脂は素足で歩いても痛くありません。
小さなお子様やペットがいらっしゃる家庭では庭に鋭いものを置きたくない、という場合も需要があるでしょう。
人工芝の手入れでは枯葉やゴミなどの掃除はもちろん必要ですが、人工芝であればほうきのほか掃除機を使っても掃除できます。
また、人工芝ならではのポイントとして食器用洗剤での掃除も可能です。
そのかわり、人工芝を張り替えたいと思った時に簡単にできないというデメリットもあります。
設置するときにかかる費用も考えると、初期費用と手間が高く、撤去するのも大変です。
そのかわりに使用中の手間が少ない、というのが人工芝の特徴と言えるでしょう。
□人工芝とはどんなもの?
*人工芝とは
人工芝はその名の通り人工的に作られた芝のことですが、具体的にどんなものかご存知でしょうか。
ナイロンやポリエステルを初めとした合成樹脂で人工的に芝を模して作られたフェイクグリーンです。
葉の長さもさまざまなものが販売されており、天然芝に見た目や感触などを近付ける技術も日々制度が上がっていっています。
自宅で使う場合は、葉の長さが4センチ以上あるロングパイルと呼ばれる人工芝がおすすめです。
クッションとしての性能に優れるため、小さなお子様やペットが怪我をしにくいからです。
人工芝の交換は7年から10年に一度が目安とされていますから、一度取り入れれば長く使い続けられるものと言えるでしょう。
*天然芝との違い
具体的に天然芝とはどんな違いがあるのでしょうか。
植物が天然芝で人の手で作られたものが人工芝です。
その違いから、使っていく上での注意事項も変わってきます。
天然芝は植物であり育てるものであるため、メンテナンスの手間は日々必要です。
敷ける場所も日当たりがよく植物がよく育つ環境が向いています。
一方、合成樹脂で作られた人工芝は環境を選びません。
天然芝の方が良いと世間では思われがちですが、人工芝の方が便利な面も多くあります。
□砂利は庭にどんな効果をもたらす?
砂利を庭に敷くことで得られる具体的な効果についても見てみましょう。
*見た目が良くなる
ガーデニングする方が一番気にするのはやはり見栄えです。
砂利は敷き詰めるだけで庭の雰囲気を一変させてくれるため、本格的にガーデニングをするほどではないけれど、景観を良くしたい、というニーズにも応えられます。
*雑草への対策
やはり忘れてはならないのが雑草対策としての側面。
雑草が生えるための日光や水を砂利が防いでくれるため、雑草が生えるのを抑制します。
*防犯面の強化
砂利には防犯効果も期待できます。
防犯用として販売されている砂利を踏むと掃除機をかけた時と同程度の音量があります。
とはいえ、防犯用でない砂利でも踏んで無音ということはありえません。
砂利というだけで一定の防犯効果が見込めるのは間違いないでしょう。
□人工芝はDIYで敷ける?
人工芝と言えば庭全面に敷くイメージがあり、専門のプロに頼めば少なくない時間とお金がかかります。
そこで自分でDIYをしたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
どうすれば人工芝をDIYできるのでしょうか。
1.地面を片付ける
人工芝を敷く前に、まずは地面を綺麗にします。
生えている雑草や転がっている石などがあると綺麗に敷けなかったり、せっかく敷いたのにすぐに手入れが必要になったりともったいなくなってしまいます。
2.下地の準備
地面を綺麗にしたら下地を使って地面の準備を進めましょう。
まずは下地材を撒きます。
地面の水はけが良くなるほか、下地が崩れないよう補強もできます。
その後は整地と転圧を行いましょう。
雑草対策として防草シートを敷けば、人工芝の下地は完成です。
3.人工芝を設置する
下地が完成したらいよいよ人工芝を設置しましょう。
仮置きして位置を決め、人工芝を置きたいサイズに切り分けます。
切った人工芝同士をくっつけて置きたいサイズぴったりの人工芝をひとつ作ったら、地面に固定して完成です。
□砂利の上から人工芝は敷けるの?
砂利と人工芝にはそれぞれのメリットとデメリットがあり、雑草対策はさまざまなものを試してみたいところです。
しかし、砂利の撤去は庭全面に渡るため簡単ではありません。
そんなとき、砂利の上から人工芝を敷くことができれば簡単だ、と思う方は多いでしょう。
*まずは砂利の粒の大きさを見てください
結論から言うと、砂利が小さければ可能です。
具体的には粒の大きさが直径3センチあたりまでです。
判断に迷ったら、砂利をひと粒つまんで500円玉(直径2.65cm)と比べてみてください。
500円玉より明らかに大きい砂利であれば、その上に人工芝を敷くのはおすすめできません。
人工芝を敷くときは地面を平らにする必要がありますが、粒が大きいと地面がでこぼこしてしまい、人工芝が波打ってしまうからです。
*もうひとつの分かれ目は「その場所を歩くかどうか」
粒の大きさよりも、実は大事な判断基準があります。
その場所を、日頃歩くかどうかです。
砂利というのは、地面に固定されていません。
一粒一粒がバラバラに動く状態で、そこに敷き詰められているだけです。
その上に人工芝をかぶせても、砂利が動くという性質そのものは変わりません。
つまり、人工芝が安定しないのです。
上を歩けば足元で砂利が動き、表面が少しずつ凸凹してきます。
沈む場所、盛り上がる場所が出てきて、素足で歩けば足裏に砂利の形を感じます。
椅子を置いてくつろごうとしても、脚がぐらついて落ち着きません。
弊社が実際にいろいろな現場を見てきた実感として、
「敷けるけれど、くつろげない」——これが砂利の上に敷いた人工芝の正直なところです。
*「眺める場所」なら、そのまま敷いて問題ありません
ここで発想を切り替えていただきたいのです。
庭のすべてを歩くわけではありませんよね。
窓から眺めるだけの場所、通路から外れた場所、物置の脇、フェンス沿いの帯状のスペース。
そういった日頃立ち入らない場所であれば、砂利の上に人工芝を敷いてまったく問題ありません。
見た目を整えたいだけなら、わざわざ何百キロもの砂利を撤去する必要はないのです。
一年中緑が見える景観を、費用も手間もかけずに手に入れられます。
逆に、
- 毎日通る動線になっている
- お子さんが裸足で遊ぶ
- 椅子やテーブルを置いてくつろぐ
- ペットが走り回る
このような場所は、迷わず砂利を撤去してから人工芝を敷いてください。
ここをごまかすと、後から必ず気になります。
*砂利の上に敷く場合の注意点
「眺める場所だから、このまま敷こう」と決めた場合も、次の3点は知っておいてください。
1. 人工芝がズレやすくなります
下が動く砂利なので、U字ピンが効きにくくなります。外周は40〜50cm間隔でしっかり固定し、必要なら縁に見切り材やレンガを入れて押さえてください。
*人工芝と砂利の境目を石でおしゃれに納める方法↓
2. 雑草は完全には止まりません
砂利の隙間から生えてきた雑草は、人工芝を押し上げます。しかもその雑草を抜くには、人工芝をめくって砂利の中から引き抜かなければなりません。砂利の下に防草シートが入っていない場合は、この点を覚悟しておく必要があります。
3. 後戻りが難しくなります
砂利だけなら、いつでもすくって撤去できます。しかし上に人工芝を敷いてしまうと、人工芝を剥がし、砂利をすくい、という二段階の作業になります。「とりあえず敷いておこう」の判断が、数年後に効いてきます。
*砂利を撤去する場合、どれくらいの量になるのか
「撤去は大変」とよく言われますが、どのくらい大変なのか、実際の数字でお伝えします。
弊社の販売データでは、庭に砂利を敷く場合、1平方メートルあたり約80kgが目安です(厚さ約5cm)。
| 面積 | 砂利の重さ | 目安 |
|---|---|---|
| 5㎡(約1.5坪) | 約400kg | 土のう袋 約20袋 |
| 10㎡(約3坪) | 約800kg | 軽トラック約1台分 |
| 30㎡(約9坪) | 約2,400kg | 軽トラック約3台分 |
これを人力ですくい、運び、処分先まで持ち込むことになります。
10㎡を超える広さであれば、DIYではなく撤去だけ業者に頼むという選択も現実的です。
*岐阜・西濃エリアの砂利撤去はこちら↓
庭石を解体する | 揖斐川庭石センター
岐阜と愛知で庭石販売と庭造りを手がけている揖斐川庭石センターです。
*撤去したあとは、地面が下がります
見落とされがちですが、大切な点です。
砂利を撤去すると、その厚み分(約5cm)だけ地面が下がります。
そのまま人工芝を敷くと、周囲のコンクリートや花壇との間に段差ができてしまいます。
そこで、撤去後は下地で高さを戻す必要があります。
一般的には砕石を5〜10cm入れて転圧し、その上に山砂などを3〜5cm入れてレベル調整します。
砕石は粒が角張っていて転圧するとしっかり締まるため、沈下しにくい下地になります。
つまり、砂利を撤去したあとに必要になるのも、結局は石なのです。
弊社では人工芝の下地に使う砕石・山砂も取り扱っておりますので、量や種類でお困りの際はお気軽にご相談ください。
*人工芝の下地に使う砕石について詳しく↓
*実際に、砂利の上に人工芝を敷かれている様子を動画で撮られた@zukkiini.fさんを参考にしてみてください
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□よくあるご質問
Q. 砂利の上に人工芝を敷いたらどうなりますか?
見た目はきれいに仕上がりますが、下の砂利が動くため人工芝が安定せず、歩くと足裏に凸凹を感じます。眺めるための場所であれば問題ありません。
Q. 人工芝の下に敷くものは何ですか?
土の上に敷く場合は、砕石5〜10cmで下地をつくり、山砂などで3〜5cmレベル調整をしたうえで、防草シートを敷きます。砂利の上にそのまま敷く場合は、防草シートのみでも施工できます。
Q. 砂利と人工芝はどちらが安いですか?
初期費用は砂利のほうが安く抑えられます。砂利は1平方メートルあたり約80kgで、材料費はおおむね数千円程度から。人工芝は材料と施工を合わせると1平方メートルあたり5,000円以上が一般的です。ただし人工芝は7〜10年で張り替えが必要になるため、長期で見ると差は縮まります。
Q. 砂利の撤去はどれくらい大変ですか?
1平方メートルあたり約80kgです。10平方メートルで約800kg、軽トラック1台分に相当します。処分先の確保も必要になるため、広い面積であれば撤去だけ業者に依頼する方法もあります。
Q. 人工芝を敷くと虫は湧きますか?
人工芝そのものが虫を発生させるわけではありませんが、下に湿気やゴミがたまると住みかになりやすくなります。砂利は隙間から水が抜け、有機物もたまりにくいため、この点では砂利のほうが有利です。
□まとめ
雑草対策としてよく使われる砂利と人工芝について解説してきました。
「砂利の上に人工芝は敷けますか?」という質問に、弊社はこうお答えしています。
歩く場所なら、砂利を撤去してください。眺める場所なら、そのまま敷いて大丈夫です。
砂利の上に人工芝を敷いても、見た目はきれいに仕上がります。
ただ、砂利は固定されていないため人工芝が安定せず、歩いたり座ってくつろいだりすると、どうしても違和感が残ります。
人工芝のいちばんの魅力である「素足で歩ける柔らかさ」は、下に砂利があると損なわれてしまうのです。
逆に言えば、その柔らかさを必要としない場所——普段通らない場所、窓から眺めるだけの場所であれば、砂利を撤去する手間をかける意味はありません。
庭は、全部を同じようにつくる必要はありません。
歩く場所と、眺める場所。
その2つを分けて考えるだけで、費用も手間も、ずいぶん変わってきます。
砂利の量や種類、撤去のご相談、人工芝の下地に使う砕石・山砂まで、創業65年の石屋としてお答えできます。
LINEで写真を送っていただければ、現状を見たうえでお返事します。
*庭に合う砂利の選び方↓
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