お金をかけない庭づくり|石屋が教える玄関前3㎡で2万円台からのDIYアイデア8選【砂利・防草シート】
お金をかけない庭づくりで最も費用対効果が高いのは、「防草シート+砂利」で地面を仕上げることです。1㎡あたり約7,000円、玄関前の3㎡なら2万円台から施工でき、雑草も抑えられて手入れがラクになります。この記事では、昭和34年創業の石屋が、実際の材料費(1㎡いくら)付きで、お金をかけない庭づくりのアイデアを8つ紹介します。
「お金をかけない庭づくり」で検索すると、「工事現場から砂利をもらう」「リサイクル素材を使う」といったアイデアがよく出てきます。もちろん悪くないんですが、正直、再現しにくい(毎回もらえるわけじゃない)し、量が読めない。
私は岐阜県で石と砂利を扱って60年以上の家系の3代目です。毎日、全国のDIYのお客さんに「一番安く庭を仕上げる方法」を相談されます。そこで分かったのは、「本当に安く、後悔せずに庭を作る」には、材料の”実際の値段”を知ることが一番の近道だということ。曖昧な節約論ではなく、石屋の実額で解説します。
この記事でわかること
- お金をかけない庭づくりで最初にやるべきこと(費用のかけどころ)
- お金をかけない庭づくりのDIYアイデア8選(1㎡あたりの実額つき)
- 安物買いで逆に高くつく「やってはいけない節約」
- DIYでできる範囲と、プロに任せるべき工事の線引き

この記事を書いた人:宮川公一(3代目代表)
昭和34年創業、岐阜県揖斐川町の石材店の3代目。2500坪の展示場に全国から集めた石を揃え、DIYからプロの造園まで、石選びと庭づくりを日々サポートしています。
お金をかけない庭づくりで最初に決めること
アイデアの前に、これだけは押さえてください。お金をかけない庭づくりのコツは、「全部を安くする」ことではなく、「お金をかける場所とかけない場所を分ける」ことです。
全部をDIYで最安に振ると、たいてい失敗します。逆に、地面(下地)だけはきちんとやって、装飾は少しずつ足していく——この順番が、結局いちばん安く、後悔も少ない。地面がボコボコ・雑草だらけだと、上に何を置いても安っぽく見えるからです。
だから、最初の予算は「防草シートと砂利で地面を仕上げる」ことに集中的に使う。これが8つのアイデアの土台になります。
お金をかけない庭づくり8つのアイデア【実額つき】
ここからが本題です。すべて1㎡あたり、または実際の材料費つきで紹介します。金額は当店の砂利・石の実売価格(20kg入り)をもとにした目安です。
アイデア1:防草シート+砂利で地面を仕上げる(最優先・1㎡ 約7,000円〜)
お金をかけない庭づくりの主役はこれです。防草シートを敷いて、その上に砂利を厚さ3〜5cmで敷くだけ。雑草がほぼ生えなくなり、見た目も一気に整います。
実額の目安(1㎡):防草シート 約300〜500円+砂利(厚さ4cmで1㎡あたり約80kg=岐阜砂利(13-20mm)なら20kg×4袋=約6,600円)。合わせて1㎡あたり約7,000円から。玄関前の3㎡なら約2万円台、10㎡なら約7万円で地面が仕上がります。
砂利は色で庭の印象が決まります。グレー系の岐阜砂利は万能、白系のクリームクラッシュは明るく上品、黒系の揖斐青黒砂利はモダンに仕上がります。
アイデア2:砂利の小道(アプローチ)をつくる(1㎡ 約7,000円〜)
庭に小道があると、印象が大きく変わります。レンガやコンクリートは高くつきますが、砂利なら安く、DIYも簡単。小道の位置を決め、防草シートを敷き、その上に砂利を敷き詰めるだけです。歩く場所だけ砂利を厚めにすると、沈み込みにくくなります。
アイデア3:「置くだけ」の飛び石・敷石でメリハリを出す
砂利だけだと単調になりがち。そこに敷石や飛び石を数枚”置くだけ”で、庭が引き締まります。モルタルで固定しなくても、砂利の上に安定させるだけでOK。1枚から買えるので、予算に合わせて少しずつ足せます。
アイデア4:花壇の縁取りを石・レンガでつくる
植栽エリアとそれ以外を石やレンガで区切るだけで、「ちゃんと手を入れた庭」に見えます。縁取りがあると、砂利と土が混ざるのも防げて掃除がラク。中古レンガや割栗石を縁に並べるだけの、最も安い”仕上げ感”の出し方です。
アイデア5:大きめの石を1つ、景石として置く
庭に存在感のある石を1つ置くだけで、空間に主役が生まれます。ここは石屋として声を大にして言いたいところ。植木を何本も買うより、いい石を1つ据えるほうが、安上がりで長持ちして、手入れもいりません。植物と違って枯れないので、長期で見れば最もコスパのいい”庭の装飾”です。
アイデア6:グランドカバー植物で「土を見せない」
砂利を敷かない植栽エリアは、地面を覆う植物(グランドカバー)で埋めると雑草が生えにくくなります。丈夫で増える種類を選べば、最初に少し買うだけで、数年後には広がって庭を覆ってくれる。時間を味方につける、いちばん安い緑化です。
アイデア7:コンテナ(鉢)で”動かせる庭”にする
地面を直接いじらず、鉢植えを並べるだけでも庭になります。賃貸や「まず試したい」人向け。鉢の足元に砂利を少し敷くと、一気に”整った庭”に見えます。失敗しても置き換えるだけなので、DIYの練習にも最適です。
アイデア8:一度に完成させず、区画を分けて少しずつ作る
これは”アイデア”というより鉄則です。庭は一度に完成させようとすると、予算オーバーか中途半端かのどちらかになります。「今年は玄関前の3㎡だけ」と区画を区切って、実額を見ながら少しずつ広げる。この進め方が、結果的にいちばん安く、失敗も最小になります。先ほどの「3㎡なら2万円台」も、この区切り方の一例です。
やってはいけない「逆に高くつく」節約
安くしようとして、かえって高くつくパターンがあります。石屋として、これだけは避けてほしい。
- 安すぎる防草シートを選ぶ:数年で雑草が貫通し、張り替えでかえって高くつきます。地面の下地は、最初にきちんとやるのが結局いちばん安い。
- 防草シートなしで砂利だけ敷く:下から雑草が突き抜けてきて、数か月で台無しに。シートは必ずセットで。
- 砂利を薄く敷きすぎる:厚さが足りないと下地が透けて安っぽく、雑草も抑えられません。厚さ3〜5cmが目安です。
- 継ぎはぎで場当たり的に作る:「ここは砂利、あっちは人工芝」と無計画に足すと、後で全部やり直し。最初に全体像だけ決めておく。
DIYでできること・プロに任せるべきこと
お金をかけない庭づくりの基本はDIYですが、全部を自分でやるのが正解とは限りません。
DIYで十分できる:防草シート敷き、砂利敷き、砂利の小道、飛び石や鉢を置く、花壇の縁取り。この記事のアイデアはすべてDIY前提です。
プロに任せたほうがいい:フェンスの固定、土間コンクリート、排水や下地が絡む工事、大きく重い石の据え付け。無理に自分だけで抱えると、やり直しでかえって高くつきます。「石は自分で買って、据え付けだけプロに」という組み合わせも可能です。
よくある質問(FAQ)
Q. 一番安く庭を仕上げる方法は?
防草シート+砂利が最もコスパの高い方法です。1㎡あたり約7,000円(防草シート+砂利80kg)から施工でき、雑草対策と見た目の仕上げを同時に達成できます。
Q. お金をかけない庭づくりは、いくらからできる?
玄関前などの3㎡なら約2万円台から可能です。まずは狭い区画から始めて、実額を見ながら少しずつ広げるのがおすすめです。
Q. 10㎡の庭を砂利で仕上げるといくら?
防草シートと砂利で、およそ7万円が目安です(砂利は厚さ4cmで約800kg=20kg×40袋)。色や石種によって多少前後します。
Q. 砂利はホームセンターと専門店、どちらが安い?
少量ならホームセンターでも十分です。広い面積・色にこだわる・まとめて買うなら、種類と量が揃う専門店が結果的に割安になることが多いです。1㎡あたりの必要量から逆算して選ぶと無駄がありません。
Q. お金をかけない庭づくりで、植物と石どちらにお金を使うべき?
長い目で見るなら石です。植物は枯れたり伸びすぎたりして手入れ費用がかかりますが、石は一度置けば枯れず、手入れもいりません。景石を1つ据えるほうが、植木を何本も買うより長期のコスパは上です。
🪨 使う砂利をもっと詳しく選びたい方へ:庭 砂利 完全ガイド|プロ厳選おすすめ5選で色・粒径・費用を比較できます。
🌵 もう少し予算をかけて洋風の庭にしたい方へ:ドライガーデンの作り方もおすすめです。
💰 費用を抑えつつ材料選びや運搬の失敗を避けたい方は、資材部分をプロへ相談する半DIYの費用と進め方もご覧ください。
まとめ:お金をかけない庭づくりの順番
要点はこれだけです。
- お金のかけどころを決める(地面の下地に集中投資)
- 防草シート+砂利で地面を仕上げる(1㎡ 約7,000円〜、3㎡なら2万円台)
- 飛び石・景石・縁取りでメリハリを足す
- 区画を分けて、少しずつ広げる
曖昧な節約論に振り回されず、材料の実額を知って、必要なところに必要なだけ使う。これが、60年石を見てきた石屋の結論です。
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